青年部でワクワクをいっぱい感じてみて!

9月例会(研修視察)

復興から未来を拓く学びの旅~教訓を後世につなぐ~

9月8日(日)9日(月)の2日間、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)と松島町へ東日本大震災後13年経った現在の復興事業の研修視察を行いました。

M9.0の巨大地震により引き起こされた大規模な津波。河口近くの生活区域や学校、海産施設などが集中した閖上地区は、1000名近くの尊い命が一瞬のうちに波にのまれてしまいました。いまだに38名は行方不明のままだそうです。

震災の翌年に、閖上中学校生徒の遺族会メンバーの方が設立されたNPO法人『津波復興記念資料館 閖上の記憶』にて復興地の案内ガイド、映像資料を交えた語り部を行っていただきました。語り部をしていただいた女性の方も当時中学3年生の息子さんを津波で亡くされた事。その日は中学校の卒業式だった事。お話しを聞くことで涙を流すメンバーもいました。一見、沿岸部を見渡すと新しい住宅が立ち並び復興が進んでいるかのようにも見えましたが、家族を亡くした人からすれば街はきれいになっても亡くなった人は帰ってこない、街並みがきれいになっても復興ではなく復旧にすぎない、と仰った姿がとてもつらく悲しく胸が張り裂ける思いでした。

実際に現地を視察し、ここに書ききれないほど多くの学びがありました。このような出来事を風化させるのではなく教訓を後世につなぎ、当たり前の日常が当たり前ではないと感謝し、日々大切に過ごしていかなければと強く再認識させていただきました。


研修交流委員会 委員長 香取竜也