平成26年度 10月例会報告【研修委員会】
10月例会 講師例会(オープン例会)
テーマ 「経営はどこまでいっても経営者次第」
10月15日(水)に古河商工会議所3階にて10月例会を開催しました。テーマは「経営はどこまでいっても経営者次第」と題してCoCo壱番屋の創業者宗次徳二氏を迎えての講演をオープン例会という形で開催いたしました。
宗次氏は不動産業から一転して妻の開業した喫茶店を手伝ったのを期に一日で飲食業を天職として決めたという一風変わった経歴の方で、著書にも「変人」とうたっているものもあったりします。ちいさな喫茶店からカレーチェーン、そして東証一部上場までをはたし52歳で引退した方とは思えないくらい腰の低くてジョークの好きな方で、いつもニコニコしている姿が印象的でした。
「素人が経験もなくひたすら現場での率先垂範でお客様と向き合ってきた結果が今の状態です。」と、あたかも何の苦労や障害もないような感じで人生いつでも右肩上がりのようにお話ししていましたが、自身の著書を引き合いに経営に向き合う言葉には実践でしかにじみ出てこない深くて、しかも誰にでもわかりやすい言葉で伝えていただきました。
私が特に考えさせられたことは、困っている人を見捨てない根本的な生き方や姿勢がそのまま商品やサービスに現れると何の迷いもなく言い切っていたところでした。
経営改善というと、よく戦略や成功事例が多く聞かれる中、宗次氏からお話いただいた「生きる原理原則にのっとった姿勢自体が経営の結果を左右し、そのあとにもたらされる利益を社会に良い形で還元することが経営者の義務であり使命である」ということが今の経営不振を改善する一番の要素だと強く感じました。
後半では自身の若いころの壮絶な生活環境であったことや、やると決めたらやるといった自分への厳しさをもつ経営者としてのストイックな姿には会場のみなさんも話に引き込まれて大変意義のある講演となりました。
最後の質疑応答では真剣な質問に丁寧に回答していただき、経営する立場の方々はもっと聞いておきたいといった雰囲気でしたが時間の兼ね合いもあり惜しまれつつ終了となりました。
今回の例会ではオープン例会とあって、外部からの参加いただいた方々への対応や準備など大変な部分もありましたが、メンバーを含め設営にご協力いただきましたみなさんのおかげをもちまして無事開催することができました。本当にありがとうございました。
研修委員会 委員長 小倉清暢